その問題をどう解くか。解き方合ってる?と自問できるようになる一冊
読んだ本
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 by 安宅和人
面白かったところ
-
「問題を解く前に一呼吸置く」という考えが授けられる点が面白い
-
データを視覚化する際のコツがとても良かった
微妙だったところ
- 特になし
感想
ほとんどの生き物は「明日生きながらえる」という目的のために、きょうび1日使って明日分の食料を探すためにエネルギーを探す。
人間は「明日以降を、半永久的に生きながらえる」ために稲作などの食料保存の歴史を紡いできた。
こんな比喩はいくらでも出てくるだろうが、解くべき問題とはなにかを考えさせてくれる本としてはかなりわかりやすい。
明日の食糧自給の話でいうと、明日がゴールなのか、半永久的な未来から見て点としての明日なのかでは解くべき対象が異なり、取るべきアプローチも変わってくる。そういうことである。
対象が大きいほど分割の自由が効くし、気付いたときには小さな問題が解決されていた場合もある。
耳と耳の間にあるものを使って、解くべき対象の大きさや順序、時には負ける戦術も駆使して、生き馬の目を抜くこの資本主義社会を生きていきたいと改めて思う。