ペチコン小田原2024に、一般参加したぞ!!
肌に突き刺さるような痛い風が吹き荒れた冬が終わり、桜吹雪が美しい季節になった。
そんなよても良い春に、小田原で勉強会が催された。
軽い足並みで立ち寄ったOOCとは別で、今回は朝から晩(懇親会)まで参加した小田原の感想を残そうと思う。
前夜祭
前夜祭という名前のプチ企画。自分にとっては慣らしの時間にあたった。
去年のPHPカンファレンス福岡以来、ちゃんと参加はしていなかったから関係者に挨拶回りができて有り難かった。アップ大事。
特に印象に残っていることが、 uzullaさん さんと そーだい さんの読書談義。両人とも多忙の中どのようにして書籍を手に取っているのか。どうやって時間を捻出しているのか気になった。
- 読書の時間をカレンダーにぶち込む
- 会議の前などの微妙な空き時間に斜め読み
とのことだった。タイムボックスで囲うのは再現性がありそう。
本編
印象に残ったトークは、やっぱりあって、今こうして思い出しているだけでも示唆を与えてくれえる。感謝。
『ADRを一年運用してみた』 by 富所 亮
現場でADRが導入されている事もあって、改めて聴講してみた。特定の、エンジニア優位なツールで管理するとエンジニアしか見れなくなって、組織的に俯瞰するとサイロ化が進んでしまってマズイという話。
ADRは、該当の技術選定に至った経緯や議論を残すものであり、すなわちプロダクト・ビジネスインパクトに関わりのあるものである。
だからこそ社内で使われているツールを使って 街の掲示板 として、誰でもアクセスできる情報であるべきという主張に膝を打った。
『オープン・クローズドなテストフィクスチャを求めて』 by 菱田裕美
CI・CDで回すテストのお話。まずは、テストの流派として
- ロンドン派
- デトロイト派
なるものの説明から始まり、デトロイト派のテストデータの話が展開された。
個人的に、デトロイト派のテストが難しい点として、 テストデータの設計の難しさ があると思っていてとても気になっていた。
自分にはなかった視座としては、DBのスキーマ事ではなく 適切な境界
で区切られたデータを作るという。技術だった。ナイスアイデア!
ドメインを理解したうえで必要なデータサイズを手配することで最小限のデータ投入が可能になる。
これは表裏一体ではあるが、デメリットもありそう。
- 利用者にテストデータの選択を迫ることになり、開発者のドメイン理解度に依存しそう
- DBのスキーマが変わった場合、テストケースだけではなくテストデータも書き換えるコストが掛かりそう
他にもテストデータのサイズや作成方法を比較していて、事業のフェーズによって使い分けるという分析はめちゃくちゃ良かった。
『「強い」エンジニアと働く中で、新卒1年目・未経験プロダクトマネージャーが何に悩み、どこに自分の価値を見出したか』 by かしもと
正直この発表が最も自分の心を掴んだ。たった5分のLTだったが、時間の長さなど関係無かった。
この発表の本質としては 「あなた仕事できてますか?」 というところだろう。
本当に自分たちがやるべき仕事は何なのか、はっと我に返った。ボタンを消したりAPIを作るより、もっとやることあるんじゃあねえのか?
顧客の悩みはボタンの改修かもしれないけど、もっと違うところにボトルネックがあることもある。
言われてみたらそりゃそうで、至極真っ当でなんの面白みもない内容。こういう在り来りなものに神は宿る。
この話聞けただけでも、来る価値はあった。
懇親会
乾杯の号令が鳴り響いた後、同僚とkassyさんにヒアリングした。
3年目でこの世の真理に辿り着いた経緯を聞くとともに、雑談をする中で新たな知見を得た。
意思決定をするまでは、可能性を狭めないこと
様々な事実や判断材料をもとに、最良の選択をすることがビジネスにとって優位に動くのであれば、最後に絞ればいい。
Pdmはエンジニアじゃないし、細かい技術仕様や画面の要件は、敢えて足を踏み込まない。
プロを信頼して任せる勇気が必要だねと、熱い話をした。
おわりに
初開催とは思えないチーム運営、サポートに感激した。一般参加者的には導線が素晴らしかった。
conpass経由の事前払いも良かった。
小田原は、駅からカンファレンス会場、ホテルなどのロジスティクスもコンパクトで非常に有意義に過ごすことができた。
人と会って、また仕事に打ち込む。チームに持ち帰るお土産もできたし、来てよかったな。
開催頂き、ありがとうございました。