PHPerKaigi2023に参加して、ソフトウェア開発意外でも学びがあった話

今年もなんとか参加できたPHPerKaigi。

一言で感想をまとめるとしたら、 夜明け ではなかろうか。

長かったコロナの夜が明けて、新しい朝がきた。そんな感じだった。

PHPカンファレンス2022ぶりに再会する人もいれば、3年の時空を超えた、涙なしでは語れない邂逅を果たした同志もいた。

普段業務で関わりがない現場の方々とも、現場ではなくこの場で初対面挨拶ムーブを起こせたりして、とても有意義な勉強会だった。

どのトラックも素晴らしい内容であったし、明日の業務から使えるような即戦力知識のオンパレードであったことは言葉にするまでもないが、敢えて今回はソフトウェア開発 以外 で学びがあったことを記したいと思う。

職を求める若者

「こいつはァ…天才じゃあないか……💡⭐️」

率直にそう思った。まさに青天の霹靂。

今の自分が仮に駆け出しエンジニアだったとしたら、同じようにカンファレンスに来て界隈の人から生の情報を手に入れると思う。

タイミングや業界によっては不可能かもしれないが、他人と同じように履歴書を書き殴って送信ボタンをポチポチするよりは天と地の差がある。

なぜか。

履歴書を送付することは、採用 業務 ルートに入ってしまうことになる(しらんけど?!)。

駆け出しだから、履歴書や職務経歴書に乗せる事情についてはさほど大差ないことが多い(しらんけど?!?!)。

だがカンファレンスであれば話は別。

普段採用業務に従事しているであろう えらい エンジニアたちも、カンファレンスのときは従業員の名札が外れる。

内定の切符が最終的にに手に入るかどうかはわからないが、普段採用実務をしている人に対して 自分自身の人間性 を売ることができる。

技術者の適性や採用基準などの垣根を超えて、 一緒に働いて楽しいかどうか? みたいな、根源的なチームと求職者とのマッチングを採用面接以外で済ませることにとても意義があると感じた。

エンジニアを長く続けるなら、中長期的に見てもカンファレンスに来て自分を知ってもらうことはとてもイイことに見えた。

発信を継続する意義

同じ空の下で頑張っている誰かに救われる。

TwitterやQiita、zennなんかはインターネット黎明期には存在しておらず、技術勉強会も今ほど盛んに行われていなかったかもしれない。

降り注ぐ業務の雨が止むことはないし、我々エンジニアは手を止めることもできない。

そんな暗闇の時代の中で、一縷の光となっていたことが 技術ブログ だったそうだ。


そんな昔話を聞いたときに、自分の中でのブログの立ち位置が変わった。

自分の言葉で、体裁を整えて、この世にまだ生まれていないまだ見ぬブログ記事を書かないといけないんじゃあないかと思っていたからだ。

違う、そうじゃない。

正しいか正しくないか でマサカリ🪓は飛んでくるかもしれないが、マサカリ🪓が飛んでくること自体にも意味があるかもしれない。

新たな議論の火種になることだってあり得るだろうし、生まれてくるブログもあれば消えゆくブログもあるだろう。

営利目的で有限責任のあるブログを個人が書かなきゃあいけないなんて聞いたこともないんだし、もっと気軽にアウトプットすればイイんだ。

そう思うと肩の荷が降りた。

とにかく技術で詰まったこと、解決した方法があればできるだけ記事にしたほうがいいなと思った。

自分のブログ記事が誰かの光になることもあるかもしれないしね。

カンファレンスの進化

去年よりも楽しかった。

なぜか。

カンファレンスが進化していたからだ。

  • サイリウムによる会場一体型のLT終了前銅鑼の事前アラートムーブ。

  • 壁張り形式のTrack #d。

  • NFCタグによる参加者特定イベント。

一年で3つも増えた。3つだけじゃないかもしれないけど、カンファレンスをプロダクトと捉えるとめちゃくちゃすごいことじゃない?

本当にプロダクトのことを愛していないと、これほどの数の機能をリリースできないなあと考えさせられた。

体験してみて、遊びや実用性を備えた舞台装置を作ることはプロダクトもカンファレンスもそう変わらない。

やっぱり実体験がモノを言うし、何よりも濃いフィードバックになる。

まとめ

  • 自分という人間性を先に知ってもらうことは、採用の文脈で筋が良さそう

  • 内容の優劣に関係なく、発信活動をすることに大きく意義がありそう

  • カンファレンスに通うと、顧客インサイトからの新規機能実装利用体験が物理的にできそう


実行委員の方々、及びスタッフの皆様にこの場を介して感謝を申し上げたい。

そして、来年も実施されることを祈りながら今年のブログを書き終えようと思う。