勉強会が苦手だったエンジニアがPHPerKaigi2022に参加した話

正直2年前くらいまでは、勉強会やカンファレンスが嫌いだった。

駆け出しの頃の自分には眩しすぎる舞台。

自分自身が歳と経験を重ねてから、参加したオフラインでのカンファレンス参加はとても楽しかった。

以前抱えていたギャップとともに、今回のPHPerKaigiオフライン参加について振り返りたい。

半人前の、駆け出しだった当時の自分に向けて記事を書こうと思う。

勉強会が嫌いだったこと

同じような悩みを抱えている人がいるのかはわからないが、自分はカンファレンスが嫌いだった。

理由は結構あった。

  • できすぎる天才的な先輩エンジニアが勧めてきたこと
  • そんな優秀な人でも高みを目指していることに劣等感を感じたこと
  • 目の前の作業すらままならないのに、プライベートな時間を使うことが嫌だったこと
  • ソフトウェアエンジニアリングが全く理解できていない自分が嫌だったこと
  • 同じような年齢のつよそうな人が、すごいことを話していたこと

本当に行きたくなくて、行きたくない理由をたくさん並べていたと思う。

実際行ってみても右も左もわからないから、先輩についていくしかない自分。

どれだけ素晴らしい発表だったとしても、聞き手も相応の咀嚼ができなければ流れるのは退屈な時間だけだ。

忙しい業務の合間にある貴重な休みが、苦痛でしかなかった。

それが尾を引くトラウマになった。

PHPerKaigi2022

実際に参加してみてわかったことだが、PHPerKaigiはコミュニケーションがすごい。

何がすごいって、仕掛人の運営チームもそうだけど参加者の自発的なコミュニケーションが多分にある。

コミュニティの色かもしれないが、とにかく温かい印象だった。

今回はオフラインでの参加だったが、Twitterに感想を書き込めばリアクションがあるし、その他にもdiscordでやり取りすることもあった。

昔、苦手意識を持ったときの勉強会のように、今回も難しいトピックあった。

理解できないこと に関して 理解しなければならない みたいな、雰囲気ではなかったことが、自分にとってとても有り難かった。

込み入った話をしたい人はその場で盛り上がって、疲れた人には休憩できる仕組みがちゃんとあった。

駆け出しの頃の自分に伝えたいこと

「無理して参加しなくていいし、来るときに参加すると楽しいよ」と伝えたい。

楽しかった理由は2つある。

1つ目は、「再会の場になる」ところ。

今回は、昔現場が同じだった人と参加した。

このPHPerKaigi自体が再会のきっかけになったし、一日中ソフトウェアエンジニアリングの話をできたことは幸せだった。

毎年通ってコロナが落ち着いたら、そういう再会の機会も増えるんだろうなと思うと楽しみで仕方ない。

2つ目は、「現場は違えど、良いものを作ろうとして毎日頑張っている人たちを感じられる」ところ。

無機質な雑誌の特集記事や、数スクロール先に写真が散りばめられたオウンドメディアに出てくるようなすごい人も、もちろんカンファレンスや勉強会で登壇する。

しかしスピーカーでなくなった途端、いちソフトウェアエンジニアに戻るようだ。

あれだけスラスラ流れていたのに、聴講者の質問には舌が滞る。

開発当時の過程の話となると、悩み苦労した経緯やこれから腰を据えて解決していく話がポロッと落ちる。

これはオンラインや記事ではまみえることのない経験で、とても衝撃だった。

自分は偶像崇拝していただけで、役職や年齢・経験は違えど彼らもいちエンジニアなのだ。

それを感じただけで胸にグッと来るものがあった。

まとめ

今回はただ参加するだけだったが、自分は勉強会を少しだけ克服することができた。

大きな収穫だ。企画・運営の方々には頭が上がらない。

誘いに乗ってくれた友人にも感謝している。

どんな形であれ、いつかはこのコミュニティに貢献できるような存在になれたら良いなとすら思えた。

またソフトウェアエンジニアリング頑張ろう。