2023年に読んで面白かった本を紹介する
今年は23冊の本を読んだ。
その中でも技術書とそれ以外のカテゴリ分けで2023年の読書活動を締め括ろうと思う。
技術関連書籍 BEST 3
1. 継続的デリバリーのソフトウェア工学 もっと早く、もっと良いソフトウェアを作るための秘訣
一言でいうと、 テスト駆動開発のその先
みたいな内容だった。
「なんのためにテスト容易性を高め、テストを書いていくのか?」という問いに対する1つの回答がこの本に詰まっている。
また、凝集度
や 結合度
、関心の分離
など抽象的な知識の説明が他の書籍よりもわかりやすく血肉にできたという所感もある。
一皮剥けそうな現場の若者にも教えたい一冊。
2. チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計
ITエンジニア本大賞2023ビジネス書部門で特別賞を受賞されたこともあって、先進的で、実現可能性が高い内容が書かれていた。
現場の上長の推薦図書として挙げられていたためポチった一冊。
実際に今の現場の組織体制は当書を参考に配置されたものであり、組織改変してから読み始めたため非常に理解しやすかった。
組織がプロダクトの成長やビジネスへの訴求に直結するという理屈のもとで、より柔軟に対応できる組織や体制について書かれている一冊。
兎に角、コンウェイの法則 が頻出単語である。
3. 単体テストの考え方/使い方
PHPカンファレンス福岡の登壇資料の土台になった一冊。
単一テストの2つの手法を説明し、単一テストの解釈幅を広げることで本当に意味のあるテストのあり方を問うた内容は、自分にとって大きな反省点ができたとともに力強いテストの有用性を明らかにした。
ただ、ユニットテストをある程度実務で運用して、葛藤を経験したことのある人にぶっ刺さる内容ではあるため中級者以上が想定読者だと思われた。
非・技術関連書籍 BEST 3
1. 復刻版 トヨタ生産方式のIE的考察 ノン・ストック生産への展開
確かTwitter(現: X)で流れてきてポチった。
大きな括りで、自分は「ものづくりをするおじさん」なので日本のものづくりの源流を知りたくなって読んでみた。
一言でいうとアジャイル・スクラム文脈の大動脈はトヨタ生産方式の随所に流れていて、「こんなに昔からあったんだ」という感想だった。
品質の考え方や作業工程の管理方法など抽象化すればめちゃくちゃ学べること多しな一冊。
2. ファーマゲドン 安い肉の本当のコスト
普段口にしている野菜や肉などの食品がどのように生産されているのか、考えたことはあるだろうか。想像はつくものの、現地現物は様々な手法が取られていて、読者の代わりに著者がレポートしてくださっている一冊。
農業にも工業要素が入って大規模農場で大量生産・消費される家畜たちの胸を打つ内容は一読の価値がある。
価格の低い野菜や肉が、本当に 安い
のかどうか考えてみるいいきっかけになった。
3. サイバー文明論 持ち寄り経済圏のガバナンス
農耕文明から近代工業文明、そして現代のサイバー文明への遷移を
- 中核的技術
- 富
- 統治構造
という3つの指標で構造化し、歴史を紐解く始まりはとても良かった。
過去から現在を経て、世界中の大きすぎるプラットフォーマーたちが今やっていることを抽象的に論じている点がすごく面白かった。
まとめ
技術書周りは充実したが、非・技術書周りがちょっと物足りない感じがあった。
来年はもっと気持ち悪い本を沢山読みたい。